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2018年の主催・協力公演

2018年3月6日(火)

WOWOW 「町山智浩の映画塾!」 

日本時間3月5日(月)に発表される第90回アカデミー賞。
この時期に来日する町山智浩が、昨年度のアカデミー賞で話題となった作品他、全3本を語る。

「2017年度アカデミー賞で監督賞、主演女優賞ほかに輝いた『ラ・ラ・ランド』と、
作品賞に輝いた『ムーンライト』について、皆さんとディスカッションします。
『ラ・ラ・ランド』はデミアン・チャゼルの監督デビュー作『ガイ&マデライン・オ
ン・パーク・ベンチ』や、参考にした映画『ニューヨーク、ニューヨーク』とも比較
していきます。『ムーンライト』は原作者タレル・アルヴィン・マクレイニーの個人
的な体験がいかに映画に反映しているか、また、実現しなかった夢がいかに映像化さ
れているかを語り合いたいと思います。」
町山智浩

3月6日(火)「町山智浩の映画塾!」
18:30 開場
19:00 開演
■取り上げる作品
  • ラ・ラ・ランド (2017)
    『セッション』も好評だったD・チャゼル監督がアカデミー賞史上最年少(32歳)で監督賞を受賞したことに加え、第89回アカデミー賞の授賞式で作品賞は本作が受賞と一度は発表されるも実は『ムーンライト』が本当の受賞作だったと訂正された騒動も含め、数々の話題を残した一本。監督にとって、本作を実現するためにまず『セッション』を手掛けたというほどに入魂の企画の映画化。L.A.のフリーウェイでロケを行った長回し撮影のミュージカル場面の冒頭から気合は破格であり、アカデミー賞6部門受賞も納得の魅力的な感動作。
    監督・脚本:デミアン・チャゼル
    出演:ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン、ジョン・レジェンド、ソノヤ・ミズノ、J・Kシモンズほか
    ©2017 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. Photo credit: EW0001: Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone) in LA LA LAND. Photo courtesy of Lionsgate.
  • ムーンライト (2016)
    第89回アカデミー賞で作品賞をはじめ3部門を受賞。貧困地区で育った孤独な黒人少年が、高校生、そして大人へと成長していく姿を繊細に綴り、絶賛を博した感動作。マイアミの貧困地区で生まれ育った黒人少年のシャロン。内気な彼は、学校では“チビ”と呼ばれていじめられ、家庭でも、麻薬常習のシングルマザー、ポーラから育児放棄されて孤独な日々を送っていた。そんな彼を見るに見かねた麻薬ディーラーのフアンが救いの手を差し伸べたことから、シャロンはフアンを父親のように慕うようになる。やがて高校生になったシャロンは、同級生のケヴィンに友情以上の想いを抱くようになるのだが…。
    監督・脚本:バリー・ジェンキンス
    出演:トレバンテ・ローズ、アンドレ・ホランド、ジャネール・モネイ、アレックス・ヒバート
    マハーシャラ・アリほか
    ©2016 A24 Distribution, LLC
  • わたしは、ダニエル・ブレイク(2016)
    いわゆる人生の負け組ともいえる社会的弱者の側に絶えず寄り添い、社会の底辺でさまざまな問題に直面しながら懸命に日々を生きる庶民たちの苦闘を描き続けてきた名匠ケン・ローチ監督。本作では、就職活動に励むものの、官僚的で理不尽なお役所仕事に阻まれて堂々巡りを繰り返し、怒りと不満を募らせる中年失業者の姿を、痛切なタッチで激写し、『麦の穂をゆらす風』(2006 )に次いで、2度目のカンヌ国際映画祭パルムドールに輝いたほか、世界中で絶賛を博した。
    監督:ケン・ローチ
    脚本:ポール・ラバティ
    出演:デイヴ・ジョーンズ、ヘイリー・スクワイアーズ、ディラン・フィリップ・マキアナン、ブリアナ・シャンほか
    © Sixteen Tyne Limited, Why Not Productions, Wild Bunch, Les Films du Fleuve,British Broadcasting Corporation, France 2 Cinema and The British Film Institute 2016
  • 町山智浩
    映画評論家。1962年東京都生まれ。早稲田大学卒業後宝島社に入社。雑誌『宝島』、『別冊宝島』ムック『おたくの本』『裸の自衛隊』『いまどきの神サマ』などの編集に携わる。その後洋泉社に転じ編集長として雑誌『映画秘宝』創刊、97年に退社後渡米。『映画の見方がわかる本』『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』『キャプテン・アメリカはなぜ死んだか』ほか著書多数。ガース柳下、ウェイン町山として翻訳家・映画評論家の柳下毅一郎とファビュラス・バーカー・ボーイズを結成し映画ファンに絶大な人気を誇る。最新刊は『「最前線の映画」を読む』(集英社インターナショナル)。現在、アメリカバークレイから様々なメディアを通じて映画評論を行っている。

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