2019年5月28日(火)
『町山智浩の映画サーチライト』
町山智浩の映画サーチライト第9弾!
1994年の設立以来、名作・話題作を送り続けるFOXサーチライト作品を映画評論家・町山智浩が本編上映を交えつつ徹底解説するシリーズです。
第9弾となる今回のみどころ
本年度アカデミー賞3部門<主演女優賞、助演男優賞、脚色賞>ノミネート! かつてベストセラー作家だった孤独な女が、コレクター相手に有名人の手紙を捏造する犯罪に手を染める……。伝記作家として知られる、リー・イスラエルの衝撃の自伝を完全映画化。 批評家たちの熱い支持を受けた『ある女流作家の罪と罰』の日本初上映。町山智浩も絶賛する本作を徹底解説します!
※当日はDVDによる上映となりますのでご了承ください
「ニューヨークの作家たちの華麗な生涯を描くノンフィクション作家リー・イスラエルは売れず、生活に困って作家たちの手紙を捏造して高額で売り始めるが……。実話を元に、マンハッタンで夢破れた者たちの友情を描くせつないアカデミー脚色賞候補作。主演のメリッサ・マッカーシー、親友を演じたリチャード・E・グラントもアカデミー賞にノミネートされました。マンハッタンの夜景が涙に滲みます!」(町山智浩)
5月28日(火) | |
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18:30 | 開場 |
19:00 | 開映 |
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かつてベストセラー作家だったリーも、今ではアルコールに溺れ、仕事も続かず、家賃も滞納、愛する飼い猫の病院代も払えない。生きるために著作を古書店に売ろうとするが店員に冷たくあしらわれ、かつてのエージェントにも相手にされない。どん底の生活から抜け出すため、大切にしていた大女優キャサリン・ヘプバーンからの手紙を古書店に売るリー。それが意外な高値で売れたことから、セレブの手紙はコレクター相手のビジネスになると味をしめたリーは、古いタイプライターを買い、紙を加工し、有名人の手紙を偽造しはじめる。様々な有名人の手紙を偽造しては、友人のジャックと売り歩き、大金を手にするリー。しかし、あるコレクターが、リーが創作した手紙を偽物だと言い出したことから疑惑が広がり……
監督:マリエル・ヘラー
原作:リー・イスラエル
脚本:ニコール・ホロフセナー/ジェフ・ウィッティ
出演:メリッサ・マッカーシー、リチャード・E・グラント、ドリー・ウェルズ、ジェーン・カーティンほか
原題/Can You Ever Forgive Me? 2018年/アメリカ/106分/ドルビーデジタル
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町山智浩
映画評論家。1962年東京都生まれ。早稲田大学卒業後宝島社に入社。雑誌『宝島』、『別冊宝島』ムック『おたくの本』『裸の自衛隊』『いまどきの神サマ』などの編集に携わる。その後洋泉社に転じ編集長として雑誌『映画秘宝』創刊、97年に退社後渡米。『映画の見方がわかる本』『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』『キャプテン・アメリカはなぜ死んだか』ほか著書多数。ガース柳下、ウェイン町山として翻訳家・映画評論家の柳下毅一郎とファビュラス・バーカー・ボーイズを結成し映画ファンに絶大な人気を誇る。最新刊は、『トランプがローリングストーンズでやってきた』(文藝春秋社刊)、『最も危険なアメリカ映画』(集英社インターナショナル刊)。現在、アメリカバークレイから様々なメディアを通じて映画評論を行っている。